読売新聞さんの取材がありました♪

先日読売新聞さんの取材がありました♪主なご質問は①新米が出回るこの時期だからこそより美味しく食すために注意することとは…②新米の水加減はどうなのか…③価格が高いお米と安いお米、炊き方をかえるだけでも美味しさを追求できるのか…等々でした。

①につきましてはそもそも「新米=すべて美味しい」ではないんですね。新米といえば何でもおいしいものだと思われがちですがそんなことありません。新米は鮮度がいいといえど「美味しいのもあるし美味しくないのもある」が正解だと思います。実際に今年の新米を何種類かいただきましたがイマイチなものも確かに存在しました。新米と古米が混在するこの時期だからこそよけいに名前や価格だけに踊らされないようにしていただきたいですね。ちょこっと考えればいろいろ見えてきます…

②につきましては昔ほどは極端に意識することはないと思います。新米というと古米に比べ吸水性が違うので水は通常古米より控えめが定説となっておりますが、必ずしもそうではないはずです。現在は機械乾燥が主流であり水分量を機械によりある程度保っております。したがいまして普通に炊いてもべちゃべちゃになってしまうということはないかと思います。しかしながら、たとえば福井県の西野さんのお米につきましては、温風式の乾燥機に比べて割れにくく、安定しているといったメリットがある赤外線式の乾燥機を使用していただいて水分量を調整してもらっておりますが、その西野さんのお米でも品種によってやはり差があります。同じ生産者のお米ですら水加減が変わりますのでまずは通常通りに炊いてみてその仕上がりを見る。水加減を考えるのはその後、という風に個別に対応することがベストなのではないでしょうか。

③につきましては「高価格=美味しい」では必ずしもそうではないことが重要です。高価格のお米は普通の低価格のお米、すなわち慣行栽培のものとは違い、よけいに一手間も二手間もかかっています。もちろんコストもそうです。そして生産量も違ってきます。なぜ農薬を使うのか、なぜ化学肥料を使うのか、答えは労働効率・生産効率を上げるためだからです。高価格=大量生産することが難しい=少量、低価格=大量生産という具合ですので、その分を価格に反映させているということです。がんばって努力しているのにきちんと評価されないのでは将来的に農家の担い手もなくなり日本の農業は衰退していくと思います。農業は国の基幹産業です。価格ばかりを追い求め、「食」がおろそかに考えられる昨今では色々な意味での本質を見抜く力がなくなってきている気がします。。。話が脱線しましたので戻します。要はお米そのものの違いは必ず存在します。価格にはその価格なりの理由があります。低価格といいましてもピンからキリまで存在します。どの程度をもって低価格と呼ぶのかすごくあいまいですので一概には言い切れないですが、研ぎ方を変えるだけでもある程度は改善されると思っています。良くないお米なら良くないなりの美味しい状態にはできるはずです。

以上長々と書いてみましたがいかがでしょうか。自分の経験したことがすこしでも参考になれば嬉しい限りです。ではでは♪

コメントを残す